語り : 彼女の名前はエマ・シアース 語り : カプラ職員にあこがれて、履歴書を送り続けている女性 語り : しかし、「部分記憶喪失症」という理由で 語り : 今もその夢をかなえる事ができずにいました 語り : ある、特定の一つの事柄がどうしても思い出せなかったのです 語り : なぜ、記憶の一部分が欠落しているのか・・・ 語り : 彼女、以前はクルセイダーの精鋭部隊に所属していました語り : 実はこの事に深く関係があるのです 語り : この物語は、そのクルセイダーだった頃の 語り : 今は思い出せなくなった彼女の中に眠る悲しい記憶の話 語り : さあ、この記憶の箱を覗いてみましょう・・・ 語り : 誰からも忘れ去られた、この物語の中へ・・ 語り : 「エマ・シアースの記憶」 イグニゼム : 今日も頑張ってるね!調子はどう? エマ・シアース : あら、イグニゼム! エマ・シアース : 見ての通り、バッチリよ! エマ・シアース : イグニゼムには負けられないものねw イグニゼム : 大丈夫さ。エマも次回の特別任務のメンバー有力候補者じゃないか! エマ・シアース : そうね。選ばれればいいんだけど・・・ イグニゼム : 何しろ次回の任務は国王じきじきの任務だからな・・・・・ ジャック・オー : まだ、どんな任務内容かは極秘らしいな・・・ エマ・シアース : あら、ジャック、ロイヤルミスト ロイヤルミスト: 俺達も今回の任務の候補者だって事忘れてないよな?w クアーク・ドノン : 今度の指揮はレベイレブ隊長がとるそうだよ・・・ ジャック・オー : ドノンか、お前も候補者だな クアーク・ドノン : かなりのキレ者だって話だけど・・・ ロイヤルミスト. : キレ者はキレ者でも、かなりやばいらしいぜ イグニゼム : ・・・やばい? クアーク・ドノン : なんでも「自分より信仰心の深いものなどいない」なんて発言して・・・ ロイヤルミスト : そう! 問題になったんだよなw エマ・シアース : そっか、でも信仰心っていうなら、 エマ・シアース : イグニゼムもかなりのものだと思うけどね! イグニゼム : 信仰心っていうのかな〜 イグニゼム : 僕の場合、ただ曲がった事が嫌いっていうか・・・ イグニゼム : 神に仕える誇り高きクルセイダーとしてね! エマ・シアース : さすがイグニゼム! お堅ーいw ジャック・オー : 確かに ロイヤルミスト. : 頑固さでいったら、イグニゼムにかなわないんじゃないか?誰もw イグニゼム : か・・・からかうなよ イグニゼム : さぁ、来週には任務のメンバーが発表される! イグニゼム : お互いがんばろうな! エマ・シアース : ええ!負けないわよw ---------------------------------------------------------------------- 語り : 皆はよきライバルであり、よき友でありました 語り : そして、厳しい選考の結果 語り : 見事、彼女らは国王密命の特別任務に従事する事となったのです レベイベブ : 国王の密命とはそう、現世に残された神器の手掛かりの捜索・・・! レベイベブ : 我が、クルセイダー第3中隊第1小隊第3分隊は レベイベブ : まだ誰も踏み込んだことのない未開の地に進んでいる レベイベブ : ここで我らは必ずや、それを発見せねばならない!! レベイベブ : 行くぞ、諸君! 語り : 一行は比較的安全な場所にキャンプを構え、捜索を続け 語り : 2日目の夜を迎えていました エマ・シアース : 今日の捜索でだいぶ神器の手掛かりがつかめたわ エマ・シアース : かなり近い所まで来ているかもしれない エマ・シアース : もしかしたら明日にでも何かしらの成果が得られるかも・・・ イグニゼム : エマ??・・・・大丈夫かい?? エマ・シアース : ん?ごめんなさい・・・ 考え事をしていて・・・ エマ・シアース : あら エマ・シアース : 見張りの交代の時間かしら? イグニゼム : いや・・・少し早いけど イグニゼム : なんだか眠れなくて・・・・・代わるよ エマ・シアース : だめよ、イグニゼム エマ・シアース : あなたは前衛としてみんなの盾になってるんだから エマ・シアース : 今日の戦いでもかなり体力を奪われてるわ・・・ エマ・シアース : しっかり休まないと、明日も頑張ってもらわないといけないんだからw イグニゼム : そうだな、そうしないとエマもヒールの使いすぎで倒れたりして・・・? エマ・シアース : もうっ、そういう事じゃないんだけどなぁ・・・ イグニゼム : ・・・・・・・ エマ・シアース : どうしたの? イグニゼム : いや・・・ でも・・・ イグニゼム : ここに居たいんだ・・・ イグニゼム : なんだか胸騒ぎがするんだ・・・ イグニゼム : こうして、たき火でも見つめてるほうが落ち着く・・・ エマ・シアース : そう・・・ エマ・シアース : 大丈夫・・・? イグニゼム : ・・・・・・ イグニゼム : エマ、ひとつ聞いてもいいかな? イグニゼム : 君はなぜクルセイダーになったんだい? エマ・シアース : そうね・・・ エマ・シアース : あ、でも質問するからには・・・ エマ・シアース : イグニゼム、あなたから答えてよw イグニゼム : ボクは・・・イグニゼム : ・・・・ボクは、ある人に自分の・・・ イグニゼム : ・・・・自分の強くなった姿を見てもらいたかったんだ・・・ イグニゼム : ほら、こう見えてお坊ちゃん育ちなんだよ? エマ・シアース : こう見えてって、どう見えてるって思ってるかわからないけど・・・ エマ・シアース : 私からみても、お育ちがいいようにしか見えないわ!! イグニゼム : そうか。それなら見ての通りっていうのかな? イグニゼム : それで、もともと、剣なんか持った事もなかったんだけど イグニゼム : 16歳の時に決心してクルセイダーに入隊したんだ イグニゼム : 親には反対されたけどね イグニゼム : でも、やるからにはとにかく強くならなくちゃって イグニゼム : 死に物狂いで訓練したよ・・・ エマ・シアース : 今じゃ、隊きって体力の持ち主! 将来有望のエリート候補だけどねw エマ・シアース : それにしても、16歳っていうと私と1つ違いだから エマ・シアース : ちょうど私が入隊した時と同じくらいだわ・・・ エマ・シアース : 同期だったなんてあまり記憶にないわね?? イグニゼム : そうだなぁ・・・ イグニゼム : 入隊した時期は同じでも違う町で配属されて訓練を受けてたからかな イグニゼム : それに・・・ イグニゼム : モヤシみたいで、昔のボクを見たら、きっと今の僕を想像できないよ! エマ・シアース : そうなんだw エマ・シアース : でも、それならなおの事、イグニゼム エマ・シアース : あなたって努力の人だわ!すばらしいわよ! エマ・シアース : あ、そうだ、私の事も話さなくてはね・・・ エマ・シアース : 誰にも言ってなかったのだけど・・・ エマ・シアース : イグニゼム、あなたも教えてくれたから私も話すわ エマ・シアース : 偶然ね、実は私もいわゆるお嬢様だったのよ・・・ エマ・シアース : あら、びっくりするかと思ったんだけどw エマ・シアース : そう? エマ・シアース : しかもね、家出娘なの・・・ イグニゼム : ・・・・そうか・・・ エマ・シアース : 今は、クルセイダーとしてなんとかやってる姿を見て エマ・シアース : 両親にもやっと認めてもらえるようになったんだけど エマ・シアース : 元々は、親の決めた結婚が嫌で、家を飛び出してね・・・ イグニゼム : ・・・その相手が気に入らなかったのかい? イグニゼム : ・・・それとも別に思う相手がいた・・・・とか? エマ・シアース : そうじゃないのよ。相手は顔も見たことのない人・・・ エマ・シアース : ただ、家を通しての結婚の申し込みがあって・・・ エマ・シアース : 一体ドコからかしらねw エマ・シアース : とてもいい家柄の方だったから、両親はとても喜んだわ・・・ エマ・シアース : 私はまだ15歳で、まだまだいろんな世界を見てみたかったし エマ・シアース : いろんな経験をして、たくさんの事を知りたかったの・・・ エマ・シアース : 元々はカプラ職員に憧れていたんだけど エマ・シアース : たまたま、クルセイダーの訓練生の募集を知って エマ・シアース : 何かを見つけたかった私はすぐ入隊したわ・・・ エマ・シアース : わたし、ここでいろんな事を経験できたの エマ・シアース : 仲間との友情や、仕事の厳しさ・・・そして誇り! イグニゼム : ・・・そうか エマ・シアース : そうね・・・でも、もしかしたら エマ・シアース : 女としての幸せは、あの時自分で捨ててしまったのかもしれないわね・・・ イグニゼム : エマ・・・ イグニゼム : ・・・・君はとても綺麗だよ・・・ エマ・シアース : やめてよイグニゼム! はずかしいじゃない! イグニゼム : 強くて、賢くて、そしていつも何かを追い求めている・・・ エマ・シアース : ううぅぅぅ・・・・・ イグニゼム : 誇り高く自由で、そして誰よりも繊細な優しい心を持っている・・・ エマ・シアース : はずかしいったら! やめてよ;; イグニゼム : (ボクの思った通りの人だったよ、エマ・・・) エマ・シアース : イグニゼムったら、大真面目な顔ででそんな事言って・・・;; エマ・シアース : こっ、困らせないでよ・・・ イグニゼム : ごめん、困らせるつもりは無かったんだ・・・ イグニゼム : あ・・・すまない エマ・シアース : ・・・・・・・ イグニゼム : 話し込んでしまったようだね。 イグニゼム : 交代の時間が過ぎてしまった・・・ エマ・シアース : あ・・・う、うん そうね エマ・シアース : じゃあ、私は休ませてもらうわね イグニゼム : おやすみ・・・エマ エマ・シアース : おやすみ イグニゼム・・・ ----------------------------------------------------------- 語り : この時交わした二人の会話がどんなに特別だったか・・・ 語り : エマにも 語り : そして、イグニゼムにも知るよしもなかったのです・・・ 語り : そして、運命の日はついに訪れるのです・・・ 語り : 捜索を開始して3日目 語り : 部隊はついにその手掛かりであるメギンギョルドの破片を発見しました 語り : 隊員は、大いに喜び、国王の元へそれを持ち帰るはずでした・・・ 語り : 事件は帰還を目前とした、その日の晩に起こりました レベイベブ : 我々第3分隊は、ついに目的の物を手に入れた! レベイベブ : 皆、ご苦労だった! レベイベブ : 今日はもう遅い、明日帰還とする。 レベイベブ : 今日はしっかり休んでくれ! クアーク・ドノン : はい ジャック・オー : はい ロイヤルミスト : はい エマ・シアース : はい イグニゼム : はい レベイベブ : ついに手に入れる事ができた・・・ レベイベブ : クククク・・・ レベイベブ : ハハハハハハ・・・・!! クアーク・ドノン : 今日はお疲れ様。明日にはやっと帰還できるね イグニゼム : ああ、やっとだな・・・お疲れ様 イグニゼム : 見張りはドノンか・・・ イグニゼム : 明日はついに任務を終えて帰還する事ができる イグニゼム : そうしたら、自分の気持ちにもけじめをつけるんだ・・・! イグニゼム : ん?隊長・・・・?イグニゼム : 一体何を・・・・・・・・ レベイベブ : メギンギョルド・・・これは私が持つべき物なのだ・・・ イグニゼム : 隊長!!!!! イグニゼム : あなた!!! 何をしているんです!? レベイベブ : なんだ、見たのか・・・? イグニゼム : それは国王に持ち帰る物ではないのですか!!? レベイベブ : 黙れ、お前には関係ない事・・・ イグニゼム : それを・・・ イグニゼム : メギンギョルドの破片を砕いて どうするつもりなのですか!? レベイベブ : ふん・・・ レベイベブ : お前も知っているだろう・・・ レベイベブ : 誰よりも信仰心の強いのは私だ! レベイベブ : 私より、神への忠誠心の強いものは他にはおらぬ・・・ レベイベブ : その私こそがこれを持つべきだと思わんか? イグニゼム : まさか、あなた・・・それを自分の物にしようと・・・!!? レベイベブ : 国王と言えど レベイベブ : 神の所有物であるこのメギンギョルドを持つことが許されようか!? レベイベブ : 神にもっとも近いのはこの私だというのに・・・!! イグニゼム : あ・・・・あなたはっ・・・・!!! レベイベブ : この欠片の大部分は私のもの・・・! レベイベブ : 国王にはこの極一部を発見したのだと報告するのだ・・・ イグニゼム : そんな事、他の隊員だって許すわけがない!! イグニゼム : みんな、メギンギョルドを発見した事は知ってるんです!! クアーク・ドノン : なんだ? 今の声は・・・誰かが言い争っているのか? レベイベブ : ククククク・・・ レベイベブ : その事なら心配ない、もう手は打ってあるのだよ・・・ イグニゼム : ・・・なんだってっ?! レベイベブ : この極わずかのメギンギョルドを国王に持ち帰り報告する・・・ レベイベブ : クルセイダーのもっとも優れた精鋭であるこの部隊が レベイベブ : この程度の成果しか得られなかったと報告したらどうなると思う? イグニゼム : どういう事です!? レベイベブ : なぁに、簡単なことだ・・・ レベイベブ : 君たちには責任を取ってもらうってことだよ レベイベブ : まあ、どっち道それを知った所でもどうにもならないって事だ イグニゼム : 責任って・・・そんな事して、あなただってただで済む訳無いでしょう!? レベイベブ : そうだな・・・ レベイベブ : 今後は部隊の長として前線に出る事はできぬ・・・ レベイベブ : しかし、それがなんだというのだ? レベイベブ : むしろ私にはかえって好都合なのだよ! イグニゼム : ・・・・・っな!! イグニゼム : あなた、一体・・・何が目的なんだ!! レベイベブ : 神の所有物を私は手に入れる事ができたのだ! レベイベブ : 私には国王を守る事など、なんの価値もない レベイベブ : これからは、このすばらしい神器を存分に研究できるようになる レベイベブ : そうする事で、私は最も神に近い存在となれるのだ! イグニゼム : 神がそんな事を許すわけがない!! イグニゼム : 私も神に仕えるクルセイダーだ! イグニゼム : いくら隊長の命でも、神の名の元にこれを見過ごす事はできない!!! レベイベブ : ほぉ・・・ レベイベブ : まさか上官の命に反するというのか? レベイベブ : それがクルセイダーにとってどれだけ重罪かわかっての事か・・・ イグニゼム : 私は私の信仰に基づいてあんたを止める!! イグニゼム : 愚かな事はやめるんだ!! イグニゼム : あんたは自分がやろうとしている事がわかっているのか!! レベイベブ : フフ・・・ レベイベブ : 愚かなのはお前だ、イグニゼム・・・ レベイベブ : この世でもっとも神に近い存在は私なのだという事が・・・ レベイベブ : まだわからないというのかぁーーーーーーーーー!!! イグニゼム : ぐあぁああああああああああああああああああ!!! クアーク・ドノン : !!!!!!!!! エマ・シアース : イグニゼム!!!! エマ・シアース : まだ息があるわ! レベイベブ : やめろ! 治療は必要ない・・・ エマ・シアース : けれど隊長!! このままではイグニゼムが・・・・!! レベイベブ : 彼は病院へ送る・・・ レベイベブ : すでに要員は呼んでいる。そこで治療を受けるのだ・・・ ジャック・オー : 何があったか説明を! ジャック・オー : 隊長!? レベイベブ : 彼は作戦遂行において レベイベブ : 私の命令には従えないと独断的行動をとろうとした・・・ レベイベブ : 上官に対する不服従の罪は重い! レベイベブ : よって制裁を与えたのだ・・・ それだけのことだ・・・ エマ・シアース : まさか!! イグニゼムがそんな事をするなんて・・・ クアーク・ドノン : ・・・・・・・;; ジャック・オー : そうだ、イグニゼムに限って・・・ ロイヤルミスト : アイツがそんな事するはず・・・ エマ・シアース : 隊長!! どうしてこんな事に?? エマ・シアース : もっと詳しく、もっと詳しく教えてください!!! エマ・シアース : このままでは納得できません・・・!! レベイベブ : 君たちまでもがまさか、私の命令に従えないわけではないだろう・・・? レベイベブ : もう一度言うが・・・ レベイベブ : 上官に対する不服従の罪は重い・・・・!! ジャック・オー : エマ、ダメだ・・・ レベイベブ : ふん レベイベブ : 任務が終わったというのに・・・ レベイベブ : 君たちの中にこんな愚かな者がいたとは・・・ エマ・シアース : イグゼニム・・・ 語り : 彼に従わないとどういう事になるか・・・ 語り : それは、そこに血だらけで倒れている 語り : イグニゼムを見ればわかる事でした・・・ 語り : エマはただ泣き崩れ 語り : 要員に運ばれて行くイグニゼムを見送るしかなかった・・・ --------------------------------------------------------------------------- クアーク・ドノン : エマ・・・ エマ・シアース : ドノン・・・私にはわからないわ! エマ・シアース : なぜこんな事に・・・ クアーク・ドノン : 君は一番イグニゼムと仲が良かった・・・ クアーク・ドノン : 君に話さなければ・・・ エマ・シアース : ドノン・・・?  エマ・シアース : 声が震えているわ・・・ エマ・シアース : もしかして・・・何かを知っているのね・・・? クアーク・ドノン : 僕は見張り役だったから、二人の言い争いの声を聞いて・・・ クアーク・ドノン : そして見たんだ・・・ クアーク・ドノン : レベイレブ隊長が持っていたものを・・・ エマ・シアース : ・・・・!!! エマ・シアース : まさか・・・メギンギョルド!? クアーク・ドノン : メギンギョルドは切り分けられていた・・・ クアーク・ドノン : どうも、イグニゼムはその事で クアーク・ドノン : 正義感に従って、隊長に意見してるみたいだった・・・ クアーク・ドノン : そしたらいきなり・・・ エマ・シアース : ・・・・・イグニゼム!!!! エマ・シアース : あなたはやっぱり悪くなかったのだわ・・・!! クアーク・ドノン : けれど・・・ クアーク・ドノン : この事は今ここで申し立てしてもイグニゼムの二の舞だ・・・ エマ・シアース : そう・・・ね・・・ エマ・シアース : ・・・私もこの事、今は胸にしまっておくわ エマ・シアース : そして帰還した後に上層に報告を・・・ エマ・シアース : このままや終わらせない・・・! エマ・シアース : イグニゼム・・・ 助けてあげられなくてごめんなさい!! エマ・シアース : どうか彼がちゃんと病院で治療を受けられますように・・・ エマ・シアース : 神よ・・・彼を・・・イグニゼムをお守りください・・・!! --------------------------------------------------------------------- 語り : そう彼女が祈っている頃・・・ 語り : 瀕死のイグニゼムはまだ病院へ運ばれる道中でした 語り : イグニゼムは死の淵で 語り : 走馬灯のように自分の歩んできた過去を見ていました・・・ イグニゼム : ここはどこだ・・・? イグニゼム : そうか、ここはボクの故郷だ・・・ イグニゼム : 向こうに見えるのは・・・ イグニゼム : ああ、あれは教会だ イグニゼム : そうだ、彼女を初めて見たのはあの教会だった・・・ イグニゼム : 流れるような髪、美しい瞳 イグニゼム : 輝く笑顔、歌うような声・・・ イグニゼム : ミサに来た帰り、教会の庭で彼女を一目見たボクは イグニゼム : すぐに彼女の事が頭から離れなくなってしまった・・・ イグニゼム : 意気地のない僕は イグニゼム : 彼女に直接気持ちを打ち明ける事が出来なかった・・・ イグニゼム : そんな時彼女が名門シアース家の娘だと知って イグニゼム : 家を通してプロポーズする事を思いついたんだ・・・ イグニゼム : でも、それは間違いだった・・・ イグニゼム : 逆に彼女を苦しめてしまい イグニゼム : 結局、家出までさせてしまう結果になったのだ イグニゼム : そして・・・ イグニゼム : エマ、君を追ってボクもクルセイダーになった・・・ イグニゼム : うぅ・・・・!!!! レベイベブ : フフフ・・・愚かなのはお前だ、イグニゼム・・・ レベイベブ : この世でもっとも神に近い存在は私なのだという事が・・・ レベイベブ : まだわからないというのかぁーーーーーーーーー!!! イグニゼム : ウァアアアアアアアアアアアアアア!!! イグニゼム : レベイレブ!!! イグニゼム : あいつの間違った信仰に、ボクたちは利用されたというのか・・・!! イグニゼム : くそぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおお!!! イグニゼム : なんだ!体が重く・・・ イグニゼム : くっ、うぅ・・闇に吸い込まれるようだ・・・ イグニゼム : くぅ・・・・ イグニゼム : うぁぁぁぁあああああああああああああああああ ------------------------------------------------------------------------ 宿屋の主人 : おや、お客さん新顔ですね・・・ 宿屋の主人 : また一人、ここの新しい住人が増えたというわけか・・・ イグニゼム : ・・・・ここは・・・? 宿屋の主人 : あなたの恨みや悔しさがここへあなたを運んだのですよ 宿屋の主人 : そしてここへ来た以上、それは決して消える事はない・・・ 宿屋の主人 : 窓の外を見ればわかりますよ イグニゼム : なんて、うす暗く寂しいところなんだ・・・ イグニゼム : 町の人々は誰もがうつろな目をして イグニゼム : 何だか思いつめた陰気な表情をしている・・・ 宿屋の主人 : ・・・ここは死者の町ニブルヘイム・・・ 宿屋の主人 : あなたはもう肉体を失いました・・・ 宿屋の主人 : そして、魂となってこの町を彷徨い続けるのですよ・・・ イグニゼム : !!!! イグニゼム : ・・・・・・・・・ イグニゼム : ボクは・・・神に魂を預けていたはずなのに!!! イグニゼム : 事もあろうに、ヴァルハラの元ではなく イグニゼム : 死者の彷徨うこのニブルヘイムへ来てしまったというのか・・・!!! イグニゼム : ・・・なぜ、こんな事になった!! 私には果たすべき夢があった!! イグニゼム : 守りたい人が居た!! イグニゼム : くっ・・・!!! 語り : その後、レブイベブと隊員は帰還した後 語り : メギンギョルドの欠片を発見したにもかかわらず 語り : 極一部分の発見にしかいたらなかったと報告 語り : クルセイダーの精鋭部隊としての能力を疑われた部隊は 語り : 責任を追及されました・・・ レベイベブ : 我々は今回の任務において レベイベブ : 成果はほとんど得られなかった レベイベブ : よって我々の部隊は解散を命じられた・・・ クアーク・ドノン : ・・・・!!! ジャック・オー : しかし隊長!! ジャック・オー : 我々は、確かにメギンギョルドの欠片を発見したではないですか!! ロイヤルミスト. : そうです!我々は責務を果たしました! ロイヤルミスト. : 成果が得られなかっただなんて ロイヤルミスト. : おかしいではないですか!! レベイベブ : 上層部の決めた事だ。従うしかあるまい・・・ ジャック・オー : 隊長はそれでいいのですか!? レベイベブ : 上官の命令は絶対だ!! エマ・シアース : イグニゼム・・・ エマ・シアース : イグニゼムはどうなったのですか!!? レベイベブ : ああ・・・奴か・・・ レベイベブ : 残念ながら、奴は道中で神に召されたそうだ・・・ レベイベブ : 命令不服従の罪を神はお許しにはならなかったのだ・・・ エマ・シアース : なんてこと・・・を・・・ エマ・シアース : あなた・・・・よくもそんな事を!!! レベイベブ : ほお・・・? レベイベブ : もしかして・・・ レベイベブ : この中にも私に対する不満を感じているものがいるのか・・・? レベイベブ : まぁいい・・・ レベイベブ : その不満もこれまでだ レベイベブ : すぐに、君たちのその反発心も消え去る事だろう・・・ 真っ白にな・・・ エマ・シアース : どういう事なんです!? レベイベブ : これから軍の教育学校で、3ヵ月間の再教育を受けるのだ・・・ レベイベブ : なにしろ隊員の一人が命令に背いたという問題の部隊だからな・・・ ジャック・オー : なんだって・・・!? レベイベブ : そこで教育を受ければ、君たちの疑問も不満も反発心も レベイベブ : 綺麗になくなってしまう事だろう・・・ レベイベブ : ああ、それはもう、真っ白にな・・・ クアーク・ドノン : い、いやだ!!! ジャック・オー : 隊長であるあなたは、どうやって責任をとるつもりなんですか!? レベイベブ : フン、もちろん、私も精鋭部隊にはいられなくなった レベイベブ : しかし、だ レベイベブ : 国王はご存知なのだよ レベイベブ : この私のメギンギョルドに関しての知識の深さを・・・な レベイベブ : これからは教官として訓練生を教育するかたわら レベイベブ : 発見した神器の研究を続ける任務を行う事となる・・・ ロイヤルミスト: まさかアンタ、元々それが目的だったんじゃ・・・!! エマ・シアース : そんな事はさせないわ!! エマ・シアース : みんな、イグニゼムがなんで制裁を受けたかわかるでしょう!!! レベイベブ : ハッ! レベイベブ : もう遅い!! レベイベブ : さぁ、連れて行け!! レベイベブ : (すべて私の計画通りだ・・・) レベイベブ : フフフフフ・・・・ レベイベブ : ハーハッハッハッハーーーッッ!! 語り : 隊員は全員、その責任で軍の教育機関へと送られました 語り : ・・・真実をを訴える間もなく・・・ 語り : そして数年後・・・ 語り : 任務についた隊員はそれぞれ 語り : 3か月の教育機関からもどった後 語り : 別の任務にそれぞれに転出されました 語り : 教育機関の中でなにが行われたかはわかりません    語り : しかし、ここから戻った後 語り : 事件の事を覚えているものは誰もいませんでした 語り : その後、現役を引退した者も・・・ 語り : その一人、エマ・シアースも 語り : 元々憧れていたカプラになりたいという思いで 語り : 履歴書を送り続けていました エマ・シアース : 不採用・・・ エマ・シアース : ・・・記憶喪失症による、過去証明不十分・・・ エマ・シアース : まただわ・・・。 エマ・シアース : 記憶の1部分だけが思い出せないというだけで・・・ エマ・シアース : 思い出せないのは、あの事だけなのに・・・ エマ・シアース : 私は顧客の情報は忘れたりしないわ・・・! 冒険者 : あのぉ・・・すみません 冒険者 : エマ・シアースさんですよね? エマ・シアース : はい?なにかしら_? 冒険者 : クルセイダー第3中隊第1小隊第3分隊について聞きたいのです 冒険者 : その最後の任務についても・・ エマ・シアース : そう、あの任務の事・・・ エマ・シアース : 思い出そうとしたら頭が痛くなるの・・・; 冒険者 : 記録にはこう残されていました・・・ 冒険者 : 「クルセイダー第3中隊第1小隊第3分隊 冒険者 : この部隊は神器のてがかりを 冒険者 : 王の命で秘密裏に捜索するという任務遂行後 冒険者 : 部分的成果しか得られなかったと理由で解散となる」 エマ・シアース : 成果が得られなかった・・・のよね・・・ 冒険者 : 「また、分隊員の一人が 冒険者 : 分隊長の命令を無視して独断的行動をとったとして 冒険者 : 他隊員と協議の結果、命令不服従として処罰を受ける」 エマ・シアース : 他隊員と協議の結果・・・処罰・・・?? 冒険者 : 「現在、第3分隊の捜索による結果物は 冒険者 : 当時の分隊長であるレベイレブを筆頭に 冒険者 : 活発な研究がなされているという報告も付け加える」 エマ・シアース : あの任務の後・・・ エマ・シアース : 私たちは軍の教育機関に入ったんです・・・ エマ・シアース : 私はその直後にクルセイダーを引退しました・・・ 冒険者 : 軍の教育機関で何があったかは覚えていないですよね? エマ・シアース : ・・・・・ エマ・シアース : 任務について教育を受けたんです エマ・シアース : 最後の任務がうまくいかなかったから・・・ エマ・シアース : でも、それ前後のはっきりした記憶がないんです 冒険者 : あなたを始め、任務に関わった隊員みんな 冒険者 : あの任務の一部の記憶を失くしていました・・・ 冒険者 : これを・・・ エマ・シアース : これは追憶のしおり・・・ 冒険者 : 香りを嗅いでみてください 冒険者 : 何か思い出せるかもしれません エマ・シアース : 懐かしい香り・・・ エマ・シアース : なんだか頭がくっきりとしてくるようだわ・・・ エマ・シアース : ジャック・オー、ロイヤルミスト、クアーク・ドノン エマ・シアース : 今となっては懐かしい名前ばかり・・・ エマ・シアース : ・・・イグニゼム エマ・シアース : ん?・・・イグニゼム・・・? エマ・シアース : イグニゼムって誰だったかしら・・・? エマ・シアース : 思い出せない・・・ エマ・シアース : でも・・・ エマ・シアース : どうしてかしら・・・涙が勝手に・・・ エマ・シアース : 私の過去の エマ・シアース : きっととても大切な記憶の一部に関わる人なのかな・・・ 冒険者 : ・・・・・・ 冒険者 : (他の隊員の話も食い違う点が多くあった) 冒険者 : (この任務の裏には何かあるのかもしれないな・・・) 語り : お気づきでしょう。事実と記録との矛盾点に・・・ 語り : イグニゼムの名前は記録から抹消されていました 語り : 誰からも忘れられ 語り : 無念の思いのまま死んでしまったイグニゼムの哀れな魂は 語り : いまだニブルヘイムを彷徨っています・・・ 語り : いつか 語り : その魂の思いを汲んでくれる誰かを 語り : 待ち続けているのかもしれません・・・ エマ・シアース : イグニゼム・・・ エマ・シアース : どうしても思い出せないわ エマ・シアース : でも・・・ エマ・シアース : でもとても悲しい・・・ ------------------------------------------------- (公演終了後) 七澤 美月 : どうもどうも〜! 七澤 美月 : いかがでしたか?? 七澤 美月 : 悲しい結末になってしまいましたが 七澤 美月 : 私たちの劇はここまでです・・・ 七澤 美月 : 記憶を失くしてしまったエマの隠された過去・・・ 七澤 美月 : その裏には恐ろしい陰謀が隠されていたのですね!! 七澤 美月 : 実はこの物語 七澤 美月 : みなさん冒険者が実際にクエストで紡ぐ事ができます 七澤 美月 : なんと偶然にも、リアルタイムで現在神器クエ進行中のようですね!! 七澤 美月 : 人気の3次4次はあっという間に終わってしまいましたが 七澤 美月 : 2次に関してはもう少し楽しめると思いますので 七澤 美月 : これをきっかけに神器クエスト第2部をやってみると 七澤 美月 : 今日のこの物語の内容が深まるのではないでしょうか? 七澤 美月 : 果たして無念の魂は報われるのでしょうか・・・ 七澤 美月 : 続きはクエストで! 七澤 美月 : さて、今日のキャストを紹介します! エマ・シアース : 実は名前間違って呼んだりいろいろやらかしました!うぉぉぉおお!! エマ・シアース : エマ役とりょんでした イグニゼム : 普段の配役は脇役ばかり・・・・ナゼ今回に限って?! イグニゼム : イグ改めかがみだよー 七澤 美月 : 続いて悪役 さまようよろいA : Aを付けろよデコ助野郎! リリパットです 七澤 美月 : 悲しいかな彼らの記憶も消えてしまいました・・・クルセイダー精鋭部隊隊 七澤 美月 : 緊張してますw 七澤 美月 : 初めてなのです ジャック・オー : ショップ99って言わないでね!! ジャック役の九十九です さまようよろいA : ショップ99 イグニゼム : 100均jか ロイヤルミスト. : 実は中の人などいませんでした! ロイヤルミスト. : ロイヤルミスト役のfreinでしたー 七澤 美月 : 続いて、妙な存在感を放つニブルの住人・・・ ☆舞龍☆ : がはははははは ☆舞龍☆ : まぁ今回はわき役が多かったw ☆舞龍☆ : ニブルの宿屋+演出+なんだっけ ☆舞龍☆ : のグランでしたー エマ・シアース : あれ・・・誰か忘れてない・・・・? 七澤 美月 : 気弱でも正義感は一人前!彼も精鋭部隊です!!(順番マチガエテナイヨ イグニゼム : だれかが・・・・ ロイヤルミスト. : これで全員じゃね? ロイヤルミスト. :   七澤 美月 : ドノーーン!! クアーク・ドノン : 出番マダかな? イグニゼム : ナイヨ イグニゼム :   ☆舞龍☆ : ありません クアーク・ドノン : ないの ☆舞龍☆ : おう ☆舞龍☆ :   クアーク・ドノン : おうちかえっていいかな? 七澤 美月 : 君がいなくては始まらない クアーク・ドノン : はいこんばんはー さまようよろいA : こんばんはー イグニゼム : こえがちいさーーーーーい イグニゼム :   クアーク・ドノン : はいこんあbんあわあああああああああああああああああああああああああ エマ・シアース : おちつきたまへ さまようよろいA : はい。 ☆舞龍☆ : ちゃんと言えてないからもう一回 クアーク・ドノン : クルセ部隊なのにうっかり忘れられましたドノンです ☆舞龍☆ :   ロイヤルミスト. : 日陰の主人公、ドノンでしたー クアーク・ドノン : でした! さまようよろいA : マジでか・・・ イグニゼム : いいのかよっ!! エマ・シアース : だいたいアッテル クアーク・ドノン : もう恥ずかしくて帰りたい! ジャック・オー : おのれドノン、私を笑いコロすきだったのか ジャック・オー :   七澤 美月 : 美しき語り部は・・・前回ヒロイン役の・・・ 踊娘 : Gチャ号令ごばくりました>< 泣きたい!!! ジェラールです 七澤 美月 : 果たして思いを救う事はできるのか・・・ エマ・シアース : 最後にしめオネガイシマス 七澤 美月 : 冒険者役は私「七澤 ミチル」がお送りしました! 七澤 美月 : 皆様、誤爆もありましたが 七澤 美月 : もうやだーっと言わずに最後までみてくれてありがとう 七澤 美月 : 今日は最後まで本当にありがとうございました! ☆舞龍☆ : みっちー邪魔だってw ☆舞龍☆ :   さまようよろいA : 謎文字だなぁ、これ。 エマ・シアース : これぞふぉーめーしょん!!V????? ロイヤルミスト. : 次の主役は君だ!!! クアーク・ドノン : せんせーフォーメーションVには人数がはんぱです! エマ・シアース : さて記念撮影お時間です 七澤 美月 : なお、本日の感想などをブログ内のアンケートで受け付けています! 七澤 美月 : 劇団Sunnyspot」で検索して 七澤 美月 : 本劇団のブログからアンケート記事のコメントにて 七澤 美月 : ぜひ一人でも多くメッセージをお願いします! 七澤 美月 : 反省や、次回の参考にしたいと思います! 七澤 美月 : また、後日、本日公演のログや、創作の裏話など盛り込みたいと思います! 七澤 美月 : 今後とも、本劇団のブログ、時々覗いて頂けると嬉しいです!! 七澤 美月 : ぜひぜひよろしくお願いします〜♪