【オープニング】 語り : 髪型をモヒカンにされた。もう悲観するしかない。    おっと失敬    人の世中、夢というものはどうしてこう悲しい    ある時少女は決意した    闇の蔓延るのこの世界に光を、そしてやさしい世界をつくること    ある男は立ち上がった    闇の蔓延るのこの世界を破壊しようと    そして、ある青年は願った     己では叶わなくとも、その小さな架け橋となることを    だがその夢は・・・長く険しい ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 【1場面】 エンユ : hai!俺は天も騒がす風来坊     今夜も俺のゴールドな指が火をふくぜ!!     この町はいいところか楽しみだぜ     おや・・・     なんだ?俺のファンが感動のあまり目から水があふれて・・・ 通りすがりの人 : どうみても犯罪ですありがとうございます エンユ : ちょwww     ほーれ、どうしたアメちゃんやるから泣きやみな     ほーら、アイスとかおいしそうだろ? キティキャット : ・・・なぃ エンユ : ?聞こえないんだがもう一回・・・ キティキャット : 要らないっていってるの!! エンユ : あばばばば キティ キャット : これだから、でりかしーのない男の人は嫌われちゃいますよ! エンユ : (えっ、なにこれなんで俺怒られてンの?) キティキャット : ・・・んと エンユ : キョロキョロしてどうしたんだい? キティキャット : 旅の途中なんです。         ここはどの・・・いえ、この町の名前は? エンユ : ふむ・・・ユーラクチョーの紳士通りだけど? キティキャット : 私・・・行かなきゃ エンユ : ちょーっとお待ち キティキャット : 急に前に出ないでください!!         何か・・・? エンユ : 特に大きな荷物もない     このご時世いろいろ物が必要だろうに・・・     君はホントに旅の途中の冒険者か? キティキャット : !? エンユ : かとおもえば宿を取ってる素振りも、相方が待ってる雰囲気でもない キティキャット : ・・・なにが言いたいんですか         私には行く場所があるのでこれで・・・ キティキャット : ・・・ってもー!何で付いてくるんですか!! エンユ : いやいや、ちょっと君の行き先に興味があってね。 キティキャット : レディーに付いてくるなんてサイテーですよ? エンユ : 人狩り キティキャット : なんのことでしょう・・・ エンユ : やめときな、一人でどうこうできる問題じゃない キティキャット : ・・・あなたに         あなたに私の何が分かるって言うんですか!         生活も困るような重い納税が終わったと思えば・・・         兄が・・・         兄がさらわれたんですよ!!!!         置手紙にただ一言「領主ヘルマンの館に行く、心配しないでくれ」         絶対何かあったに決まってます! エンユ : いやいやいや キティキャット : まだ止めようって言うんですか!? エンユ : まぁ止める気はないさ キティキャット : へ・・・?でもあなたさっき・・・ エンユ : なーに、ひ・と・り でどうこう出来ないなら方法はあるだろ? キティキャット : ・・・手伝ってくれるというんですか?         ・・・・なにも         でませんよ? エンユ : いやいや、報酬を期待したわけじゃないさ。     だが・・・まぁそうだな キティキャット : なんでしょう? エンユ : 君が報酬ってのも悪くはないかもしれないがっ! キティ キャット : なっ!!!? エンユ : ハッハッハ (月闇 : 通報しました) キティキャット : かっ、からかわないでください!! エンユ : まぁ、ぶっちゃげちゃうとね?     実は・・・     実はおじさんは迷子なんだ ---------------------------------------------------------------------------------------------------- 【2場面(領主ヘルマンの屋敷の門番の兵士が話をしている)】 兵士A : ・・・でさー領主がそこで・・・ 兵士B : うへぇ・・・まじでか〜 兵士A : そんでそいつ何言ったと思う? 兵士B : むぅ・・・予想通りだと怖いのぅ>< 兵士A : だからお前も気をつけろよ??別にいいけど 兵士B : ナイナイ!怖いこと言わんとき! 兵士A : そういえば先日から大人しいよな 兵士B : うむ。変な物かぶった奴を部屋に連れこんどるらしいのぅ・・・ 兵士A : マジカヨ・・・うぉ!? キティキャット : キャッ!(わざと兵士にぶつかる) 兵士B : 大丈夫ですか?!美しいお嬢さん(キリッ 兵士A : えwお前誰だよ! 兵士B : 美しいレディ限定で紳士にな・・・・     ぐふぅ 兵士A : なっ!?どうした!? 兵士B : ぐは・・・・ キティキャット : なんだかものすごく悪寒がしたんだけど エンユ : 気のせい気のせい     まぁひとりだと背後取るのも一苦労なんだが     助かったよ キティキャット : えっ・・         あ・・・うん・・・         (笑った顔かわいいかな・・・)         ドキドキドキ         (・・・あーっもう笑顔見ただけでしょ!)         (何で私赤くなってんのよ・・・) エンユ : えっと・・・何か怒らせた? キティキャット : なっ なんでもないっ!! エンユ : まぁ行くか キティ キャット : ええ、いいわよ! ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ 【3場面(領主ヘルマン屋敷の前)】 キティキャット : ここが奴の屋敷よ エンユ : うっへー趣味悪ぃ・・・金ぴかの門とかないわ キティキャット : さすがにメッキらしいけど・・・そこ持ち帰ろうとしない! エンユ : ガサガサ エンユ : ちぇっメッキか : さて、あんたの兄さんの場所だが・・・ キティキャット : それならさっき分かったわ エンユ : ん?それって・・・ キティキャット : 兄さんは工務用ヘルメット愛好者だから・・・ エンユ : ソウナノカ キティキャット : 部屋に古今東西のヘルメット集めたのを自慢されたわ エンユ : ぱねぇっす・・・ん? コレクションとか実は結構名家なんじゃねぇ? キティキャット : ・・・元よ元。今は駆け出しの冒険者に過ぎないわ まぁ時間もないからさっさと向かいましょ エンユ : おうこの形状だと・・・ エンユ : タブンあそこだな キティキャット : 場所分かるの? エンユ : まぁどの邸宅も似たようなものだしな キティキャット : あなた今までいったい何を・・・ エンユ : イイカライイカラ キティキャット : ところで・・・一ついいかしら? エンユ : ん? キティキャット : いつまで私が前を走ればいいの? エンユ : レディーファーストでドウゾ! キティキャット : 使う場所まちがっとるわ!! エンユ : アイタタタ キティキャット : まぁいいわ行きましょう・・・。 エンユ : ヘイヘイ -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 【4場面(ヘルマンの屋敷内)】 領主ヘルマン : おお、これはなんともワイルドな・・・        ヘルメットと筋肉が両方そなわり最強に見えてしまう!        さぁもっと私に教えておくれ・・・ エンユ : まぁその辺にしときな 領主ヘルマン : 誰だ! エンユ : 闇に蔓延る穢れた刃 領主ヘルマン : い、いまのは・・・ キティキャット : どこに・・・ おにいちゃん・・・ 領主ヘルマン : 神出鬼没と名高い いや、まさかな キティキャット : 無事だったのね!!! 領主ヘルマン : お兄ちゃん? 兄: 今のは幻ですかね? キティキャット :(怖いけど、私一人でがんばらなきゃ) もう!! エンユ : 遠いとこからこんばんわ! キティキャット : ひどいじゃない!! 領主ヘルマン : 何ヤツ!? エンユ : さぁ!ヘルマン今夜も懺悔の時間だぜ!! 領主ヘルマン : その口上・・・やはり!お前がうわさの怪盗オペラ仮面か!? キティキャット : だからだれよ! エンユ : さぁそっちの兄ちゃん。いとしの妹がお待ちかねだぜ? 兄 : えっ?どうしたのキーちゃん(・ω・`? キティ キャット : とにかく無事でよかった・・・ 兄 : 無事とか無事じゃないとか・・・よく分からないんだけど(´・ω・`) 領主ヘルマン: そうだそうだ! 私は市民に対して恨まれるようなことはしていない・・・! そうだろう?? エンユ : アレ?どゆこと? キティ キャット : だって邸宅に兄さん攫われてきたんじゃ 兄 : ん?あれメモに仕事に行くって書いてなかった?(´・ω・`)? キティ キャット : ええ えええええっ 兄 : 心配しないでって書いてたのに・・・ エンユ : まぁこういうことか。 攫われた云々は勘違いで、邸宅には丁重にもてなされていたと? 領主ヘルマン : いかにも。 キティ キャット : こ・・・・  この・・・ 兄 : ん?何だって?(´・ω・`)? キティ キャット : この・・・言葉が足りなすぎるわ!!この馬鹿兄貴ーーー!! 兄 : ギャワー!!(´;ω;`) エンユ : まぁあれだ・・・ とりえず・・・勘違いして悪かったな 領主ヘルマン : 分かればよい。正直・・・見過ごしてきた私も同罪だしのう        身にかかる火の粉を払う手段がなかったとはいえ・・・ まぁよい、時間も遅い。部屋を用意させよう。 エンユ : すまねー世話になるぜ ところで・・・ 領主ヘルマン : なんだね? 突飛な事でなければある程度は聞き入れるが・・・ エンユ : 気になって夜も寝れそうに無いんだが いったいあの兄貴の仕事って 兄 : 良くぞ聞いてくれた! キティ キャット : あっちょ!兄さん!!まだ話は終わってませんよ!! 兄 : 何でも主様は私のこの身体と性能的フォルムの うわさを聞きつけてご教授願いたいと 領主ヘルマン : ハッハッハ、いやはやすばらしいコノ身体・・・ 昨夜は一晩通してのご教示、真に感謝感激の極みというもの。 兄 : いえいえ私は一日中でもかまいませんぞ 領主ヘルマン : くっ、私が後十年若ければ・・・! 兄 : 主様・・・ 領主ヘルマン : 先生・・・貴方こそ、我が躰を預けるに相応しい・・・ 兄 : ・・・・・・はい キティキャット : お・・おにいちゃんが・・・ エンユ : そんなこともあるさ・・・ない? ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 【5場面(次の日)】 エンユ : ふぁあ エンユ : 朝日が目にしみるなー! エンユ : ・・・さーて、コノ町のうわさはデマだったが! エンユ : これも奴らなりの防衛手段なのかねぇ エンユ : 次は東か西か・・・ キティ キャット : ・・・いくの? エンユ : っとレディお早いお目覚めで キティキャット : いいから答えて エンユ : (えっ何で?俺怒らせるようなことした?) まぁ、俺はさすらいの一匹狼だからな! キティキャット : ・・・ゃだ エンユ : え? キティキャット : やだ!そんなの悲しすぎるわ! エンユ : いったい何を言って・・・ キティキャット : だから私、あなたを追いかけるわ エンユ : はぁ!? ちょっと待て家はどうするんだ!! キティキャット : 言ったでしょ、今は駆け出しの冒険者よ エンユ : だからって・・・ キティキャット : もちろんすぐにとは言わないわ 今付いていっても足を引っ張るだけだもの エンユ : ほっ・・・ キティキャット : でもいつか・・・ いつか追いついてあげるから ひとり だなんて言わないで エンユ : そっか・・・そうだな キティ キャット : ひとりでは無理でもふたりでなら エンユ : ああ、できないこともできるようになる フフッ キティキャット : アハハッ エンユ : ・・・ じゃぁ俺は行くわ キティキャット : ・・・うん エンユ : 言っておくが     良く肝に銘じて置けよ 俺を追いかけるのは大変だぞ?何せ天下のならず者だからな! キティキャット : なめないで! 私も類を見ない頑固者ですからきっと丁度いいわ ! エンユ : それじゃこれから俺は『追われるもの』だ キティ キャット : そして私は『追いかけるもの』ね エンユ : それじゃまたいつの日か キティキャット : ・・・ええ、また会いましょう ・・・行っちゃった 初めは変な男としてしか思えなかったけど まぁ良い人?よね 『追いかけるもの』・・・か この先あの人の後を追いかけるのね いろんな人に会うのかな・・・ そしていつか追いつけるかな ・・・その時には、言えるかな? (エンユ、トンネルドライブでキティにキス) キティキャット : なっ!!? エンユ : んでは報酬ご馳走様っではっ! キティキャット : なっ・・・なっ・・・ キティキャット : ばかあああああああああああああああああ!!!!!! ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 語り: そして数年の月日が経ち 陰なる協力の元に世界に光を、そしてやさしい世界をつくられた ある青年は願い 己では叶わなくとも、その小さな架け橋となること これが達されたのかは定かではない ひとりで叶わぬものも二人でなら・・・ 私はあああああああああああ そう願いたい・・・・。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ 【6場面(エンユ通りの少女に声をかけている)】 エンユ : そこのお嬢さん助けてくれないか いや・・・今俺は追われているところなんだ 追い立てる猛獣がなにせ手ごわくてね 俺の修行不足ってわけでもないと思うんだ ただ少し気合を入れさせすぎたというか根性値がね・・・ パネェッス できれば数日・・・いや今日だけでも!その太ももを・・・ (エンユの背後で怒りエモ) エンユ :ハッ! (キティ、エンユの背後に現れる) キティキャット : そんなにっ・・・ そんなに私が嫌いかー!! エンユ : キティ先生!もうここに!?いや嫌いとかではなくてむしろ・・・いやいや エンユ : というか・・・ 何でローグになったのさ!! キティキャット : あなたがローグだったからよ! エンユ : サポート職とかいう手段もあったろうに・・・ キティキャット : これで良いの!一人より二人・・・そういう約束だったんだもの・・・ ・・・ダメなの? エンユ : うっ・・・良いです 俺って何か間違ってたのだろうか キティキャット : もー、まだ言ってる! はいこれでつーかまえたっ! エンユ : ハイ、捕まりました キティキャット : これで、もう・・・一人じゃないよね? エンユ : ・・・ああそうだな エンユ : フフッ キティキャット : アハハッ エンユ : 俺はきっと憧れていたんだ コノ世界を作り変えた人々に、その足しにでもなればと思って始めた でも、きっと憧れてたのは別の部分 皆で作り上げることに憧れていたんだ そして、俺は一人じゃない・・・いや、誰も一人じゃないんだ ただ相手を認める、そのことに怯えてたんだ 俺は歩き始めたこの道、きっと踏み外すまい だって俺たちは同じ地面を歩んでいるのだから 俺の道は続く・・・!      FIN